イヤーマフについて

1. 特徴
元は、工業用品で、主に工場など大きな音がする場所で耳を騒音から保護するために作られた。遮音性は高いと感じられる。工業用品であり、使用環境により安全面を考慮してあるので完全に遮音するようにはなっていない。人の声は聞こえるようになっている。形は耳栓とは異なり耳全体を覆うヘッドホン型です。ヘッドホンみたいに側頭部に密着させて音を遮るようになっています。装着しているのをよく見るのは、戦闘機のパイロットです。戦闘機のパイロットはこれがないと、耳が壊れます。
メリット
・脱着が容易
耳栓とは違いヘッドホン型なのですぐ装着できますし、外すときも簡単です。使わないときは首に掛けておくこともできるため利便性が高いです。
・遮音性が高い
工業用品なので、遮音性が高いです。工業の環境では工場など音がとても大きいので、できる限り強く遮音しなければなりません。工業の現場で広く頻繁に使われるからこそ、イヤーマフの遮音性は高いものと言えます。
・丈夫・長寿命
ヘッドバンドから耳に当たる部分まで全体的に丈夫に作られており、一つ持っていれば長く愛用できます。また、耳栓よりも大きな分、なくしてしまう恐れが低いのも魅力です。使いたいときに使えなければ意味ないですからね。
デメリット
・少し高価
耳栓は数百円から買えますが、イヤーマフは数千円からになります。頑丈で遮音性も高く全体的に見てとても良いものなので高いのかもしれません。
・サイズが大きい
ヘッドホン型なので大きいです。耳栓はポケットに入れておけば良いですが、イヤーマフはがさばります。室内の着用でしたら問題はありません。
・(個人差はありますが、)側頭部の痛み
側頭部を両側から推すような感じで密着させているので、長時間の使用では徐々に痛くなってくるかもしれません。しかし、クッションがついているので大きな痛みになることはありません。1日中つけているわけではないという人は問題ないかと思います。つけたり外したりするものなので、問題無いと思います。
・外出先では日常使いしにくい?
人の目が気になる方にとっては恥ずかしいと思ってしまうかもしれません。仕事などで使うようでしたら全然問題ないと思います。むしろ気にして保護しない状態で騒音の中にいたら耳が痛くなったり、遠くなったりなどいろいろな支障が出ます。聴覚過敏の方は是非ともここで悩まないでほしいと思います。ひと目よりもご自身の快適性を優先すべきだと思います。

2. 選び方
痛くないものを選ぼう!
当たり前のことを書いてすみません。でもこれはとても重要で、使用中に痛みを我慢するのはとてもつらいです。痛みがあると、他のことに集中できず、遮音効果どころの話ではなくなってしまいます。耳に当たる部分(パッド)のクッション性が良さそうなものを選ぶと大丈夫です。イヤーマフの構造上、ヘッドバンドの力で耳に押し当てるので多少の痛みは感じてしまうかもしれませんが、その分密閉されるので遮音性が高いということですね。
求めている遮音性能から探そう!
重要! なぜイヤーマフを探しているのか?なぜ必要なのか?そうです!少しでも耳を守りたい!静かになりたい!からです。防音性能が無ければ意味はありませんよね。まずは性能で選ばなければ意味が無いんです。
①どのくらいの騒音環境か確認する
それぞれの環境での音の大きさは「身の周りの騒音レベル」のページ参照。どのくらいの騒音なのか把握したら次へ。
②どのくらいまで下げたいか決める
限度はありますが、下げたい音レベルを把握しましょう。それぞれの環境での音の大きさは「身の周りの騒音レベル」のページ参照。把握したら次へ。
③選ぶべき遮音性能を知る
使用環境でどのくらい遮音する必要があるか調べて、それに合ったものを選ぶのが良いです。製品には、「dB(デシベル)」という単位で数字が書いてあります。これは、遮音性能を数値化したものです。この遮音性能の数値の詳細はホームの「NRRとは」を参照。このdBで書いてある数値が遮音できる数値(遮音値)で、環境の騒音の数値から製品に書いてある数値(遮音値)を引いた値が装着したときの騒音の数値つまり、その数値の環境にいるのと同じ感じということです。ご使用になられる環境がどのくらいの騒音なのか?装着後はどのくらいの環境と同じくらいか?を調べるときは上述の通り、「身の周りの騒音レベル」を参照ください。
例)装着前の環境: 70dB, 製品の遮音値: 30dBの場合
→ 70dB-30dB=40dB
装着後の環境は40dB程ということです。つまり、40dBの環境と同じ騒音に感じることができることになります。
遮音値が高ければ高いほど遮音性に優れているといえますので、この数値が高いものを選んでください。
目安としてはNRR 30(dB)以上の製品を選ぶ方が良いと思います。私が工場で使っていたものはNRR 30(dB)でした。
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とは言っても...
デザインで選ぶ
耳栓とは違って非常に目立ちます。「デザインも良いものがほしい!」と思う方はもちろん、「室内、工事現場だけの限定的な使用だからデザインはなんでも良い」という人も、他でも使うかもしれないときが来るかもしれません。「かっこいい」あるいは「かわいい」と思える製品を選ぶのも良いかもしれません。現代は作業着で有名なワー○マンの製品のように機能性だけでなく、デザインも重要視する時代ですからね。
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基本は性能で!でも値段も気になる...
イヤーマフは少し高いので安いものを選びたくなりますが、できれば値段よりも性能で選ぶ方が良いと思います。安いものは効果が弱かったり、すぐ壊れたりすることもありますので注意してください。だいたい5000円くらいからが良いと思います。はじめから高いものを買って、もし耳に合わなかったら嫌ですよね。
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最後に
イヤーマフは、防音性を高めるために、耳との間になるべく隙間を作らないように耳に押し当てます。両側から挟まれるような感じになりますが、製品によっては力が強く、長時間使用すると耳やその周辺が痛くなる場合があります。耳に触れる部分(パッド)はクッション性能が良いもの、なるべくパッドが大きく ふかふか なものを選ぶ方が良いと思います。正直なところ、耳栓よりも圧倒的に遮音性能が良いと思います。デメリットも書きましたが、メリットのほうが圧倒的にあるので、私はイヤーマフをおすすめします。経験談でも書いていますが、私も最終的にはイヤーマフを購入しています。