耳栓について

1. 特徴
メリット
・小さくて携帯可能、いつでも使える
耳栓は、イヤーマフとは違って、耳の中にゴムやプラスチックでできたものを入れて栓をするものです。耳の穴の中に挿すタイプなので、小さいです。両耳に付けるので2つの耳栓があり、小さいといってもそれらは紐(線)でつながっているので無くす心配はありません。また入れすぎてでなくなってしまう心配はありません。
・人の目が気にならない
小型のため、周囲の人からはつけているのがわからないので気軽に使用できます。ちょっとした気になる雑音を遮音したいとき、特に、勉強やデスクワーク時にはおすすめです。実際に職場でつけている人も多いです。
・安いものから高いものまで
安いものは、作業用品店などで買え、200~300円で何組か入っているものがあります。もちろん、1組だけのものもあります。高いものは数千円もします。気軽に試すことができるのも耳栓のメリットです。
・安全
人の声などの重要な音は聞こえます。基本的に完全な遮音はできません。
デメリット
・性能が低い
残念ながら、安いものは性能が良くなく、ただ耳に何かを詰めているだけといった感じになってしまうのがほとんどです。また、全体的にイヤーマフより効果が劣る印象をもってしまうかもしれません。
・材質によっては痛い
個人差がありますが、使っている上で徐々に感じてきます。硬い材質の場合、ずっと耳の中に入れていると、耳の内側が圧迫され続けているので最初は気づけませんが、何分か経つと痛くなってきます。しかし、すべての商品が痛くなるというわけではなく、素材によるということです。特にプラスチックやゴムは硬いので、痛くなりやすいかもしれません。(実際、私は痛くてやめました。また、耳の穴の大きさや形状などの個人差があるので一概には言えません。)
・紐(線)が無いものは注意が必要
紐(線)が無いものは、耳の穴に入れすぎてしまうと取り出せなくなるので危険。十分余裕をもって使用しなければなりません。

2. 選び方
痛くないものを選ぼう!
当たり前のことを書いてすみません。でもこれはとても重要で、使用中に痛みを我慢するのはとてもつらいです。痛みがあると、他のことに集中できず、遮音効果どころの話ではなくなってしまいます。しかし、痛いかどうかは実際に付けてみないとわからないのでいくつも試して最適なものを選ぶという方法になるのは仕方ないかもしれません。ある程度は、素材や大きさを調べた上で選ぶ必要があります。
求めている遮音性能から探そう!
①どのくらいの騒音環境か確認する
それぞれの環境での音の大きさは「身の周りの騒音レベル」のページ参照。どのくらいの騒音なのか把握したら次へ。
②どのくらいまで下げたいか決める
限度はありますが、下げたい音レベルを把握しましょう。それぞれの環境での音の大きさは「身の周りの騒音レベル」のページ参照。把握したら次へ。
③選ぶべき遮音性能を知る
使用環境でどのくらい遮音する必要があるか調べて、それに合ったものを選ぶのが良いです。製品には、「dB(デシベル)」という単位で数字が書いてあります。これは、遮音性能を数値化したものです。この遮音性能の数値の詳細はホームの「NRRとは」を参照。このdBで書いてある数値が遮音できる数値(遮音値)で、環境の騒音の数値から製品に書いてある数値(遮音値)を引いた値が装着したときの騒音の数値つまり、その数値の環境にいるのと同じ感じということです。ご使用になられる環境がどのくらいの騒音なのか?装着後はどのくらいの環境と同じくらいか?を調べるときは上述の通り、「身の周りの騒音レベル」を参照ください。
例)装着前の環境: 70dB, 製品の遮音値: 30dBの場合
→ 70dB-30dB=40dB
装着後の環境は40dB程ということです。つまり、40dBの環境と同じ騒音に感じることができることになります。
遮音値が高ければ高いほど遮音性に優れているといえますので、この数値が高いものを選んでください。
目安としてはNRR 30(dB)以上の製品を選ぶ方が良いと思います。私が工場で使っていたものはNRR 30(dB)でした。
性能などをもっと詳しく見てみる
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基本は性能で!でも値段が気になる...
耳栓は数百円から購入できますが、値段相応です。値段よりも性能で選ぶ方が良いと思います。安いものは効果が弱かったり、すぐ壊れたりすることもありますので注意してください。性能が良くなく役に立たない耳栓では意味がありません。コストをかけたくない気持ちもわかりますが、役に立たなくて他のものを再度買う方が無駄でになります。
とは言っても値段が気になる方へ
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大容量/使い捨てタイプで選ぶ
業務用で使用する耳栓を求めている方!数十個〜数百個セットの大容量タイプもあります。洗う必要もなく、保管にも困らないので気軽に使えます。
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3. 種類
素材
- ウレタンタイプ
- ゴムタイプ
- プラスチックタイプ
- シリコンタイプ
ウレタン製品は比較的安価な反面、遮音性が低い傾向に有ります。使い捨てタイプに多いです。プラスチック製品は硬いので耳の形状に合わないと痛くなる場合があります。シリコン製品は遮音性もよく、ソフトな材質のため人気です。ウレタンに比べて劣化しにくいため、繰り返し使うタイプに用いられています。(※ウレタンでも繰り返し使える製品もあります)
形状

外耳道の形に合わせ、ぴったりフィットします。一般的なタイプです。

